週刊少年ガール
作者 中村ゆうひ
出版社 講談社
掲載誌 マガジンSPECIAL
こちらの作品は、今から8年前の2014年に発売されたSFラブコメ作品です。
SFと書いてますが、いわゆるScience Fictionではなく、すこしふしぎという意味のSFです。私はどちらのSFも大好きです。
この漫画は、とある学校に通う高校生たちが、それぞれ不思議な能力や現象に出会い、それによって起きるトラブルを描いています。
ですが、昨今流行りの能力ものではなく、そこまで大きな事件もなければ、命懸けのバトルもありません。
1話完結のショートオムニバスストーリーとなっていて、毎話ごとに出てくるキャラが変わっています。
といっても基本的に全員が1つのクラスに所属しているので、メインキャラになった子が、別の話にサブキャラとして出てきたりもします。
ちなみに『週刊少年ガール』というのは第1話のタイトルにもなっていて、漫画好きの男子がある日、クラスメイトの女子に話しかけられ、大事な話があるから放課後に人のいない所で……と言われ、そこである物を見せられる、という流れです。
他の話では、自分の心情が人に見える形で反映されるようになる、何故か男子だけが人間暖房器具状態になる、廊下でぶつかった女子が分裂するなど、毎回毎回不思議な出来事とそれに絡めた恋愛なり友情なりが楽しいですね。
週刊少年ガールを購入したのは最近ではありませんが、今年になって久しぶりに読み返してみたら面白かったので、今回選んでみました。
すでに完結しており、全3巻なので手は出しやすいかもしれません。
1話1話は短いのでサクサクと読めますし、話自体に繋がりもないので、どこから読み始めても読み終えても問題ありません。
この作品は漫画ならではの表現がいろいろとあり、中でも10話は是非紙の本で見ていただきたいですね。
もちろん電子書籍でも良いんですけどね。