どうも、たかやです。
仕事で行ったお客さんち、第3回目です。
今回のテーマは、『ケンカ』です。
もちろん、私とお客さんとのケンカではありません(した事はありますが)
お客さんと、その家族でのケンカになります。
その1 祖父と孫
築年数が結構経っていそうな、古い、けど大きな家に行った時のことです。
私がお客さんの家を訪問した際、出て来たのが高校生か大学生でしょうか、10代後半もしくは20歳ぐらいの青年でした。
工事の申し込みをしたのもその青年だったので、挨拶を済ませたらさっそく家の中に入り、作業内容の確認と、作業方法の説明をしていた時です。
お客さんである青年のお祖父さんが現れたのです。
「どちらさんですか?」
と聞かれたので、自分の会社名と工事内容などを伝えたのですが、途端にお祖父さんがキレてしまいました。
どういうことかと青年に詰め寄ったわけです。
どうもお祖父さんはお孫さんからは工事をすることも、私たち業者が来ることも何も話を聞かされていなかったようです。自分を無視して勝手に決まっていた為にだいぶご立腹のようでした。
私たちが行う作業は、家の中と外の両方を扱うわけですが、家自体はお祖父さんが建てた物らしく、「これはワシの家だぞ!」とヒートアップしていました。
「一言も断りがないとは何を考えてるんだ!」
とか、
「勝手なことをするな!」
とか、
思いっきりお孫さんを怒鳴っているお祖父さんなんですが、思いっきり近くで私も聞いているんですよね、それ。
多少の距離があるとはいえ、同じ部屋にいるわけですから、耳栓でもしない限りはどうやっても聞こえてしまうわけで。
他人のケンカなんて見ていて気持ちの良いものではありませんし、私は内心、早く終わってくれないかとだけ考えてましたね。
なんせまだ午前中の2件目の仕事で、午後も含めてまだ後がつかえているんです。私としてはさっさと終わらせて次に行きたいんです。
なのに祖父と孫のケンカが始まってしまい、何ひとつ作業に手を付ける事が出来ません。時間だけが無駄に過ぎて行くわけです。
それから結局、工事は出来ることになりました。お祖父さんが了承してくれたんです。
呼んでしまったモノはしょうがない、という理由で。
とまあそんなこんなで、お客さんの家に着いてから工事を始めるまでに、確か1時間くらいは掛かったと思います。
その後はもうバタバタですよ。何とか早く終わらせないと昼休憩の時間がなくなりますし、次のお客さんとの予定にまで支障をきたしますから。
勘弁してほしいです。
その2 夫婦
私が現場であるお客さんの家に着いた時、先行していた同僚から電話で「ちょっと待ってて」と連絡がありました。
詳しい説明もないまま電話が切られてしまったので、私はその場で待機。
何かあったのかな、と思いつつも車内にいると、少しして同僚がお客さんと一緒に玄関から出てきました。
同僚の後に出て来た男女が夫婦だったわけですが、その2人が何だかもめてるようでした。
玄関まで距離もあって何を言っているのか分かりませんでしたが、夫婦はすぐに家の中へ戻って行きます。
同僚は外に残っていたので話を聞いてみれば、どうやら奥さんが工事を依頼したみたいなのですが、旦那さんは知らなかったようで。
先ほどと似たような理由ですが、それで夫婦ゲンカの勃発となったわけです。
こちらも30分以上口論が続いてしまい、最終的には工事は中止となりました。
奥さんは工事をして欲しかったけれども旦那さんは工事なんていらない、という事で奥さんの方が折れたみたいです。
前の現場からお客さん家までの移動時間と、到着してから工事中止が決まるまでの待機時間と、全てが無駄に消費されてしまいました。
何も作業をしてないのでもちろん売り上げは発生しません。時間と車の燃料をドブに捨てたようなモノ。
と思いきや、中止になった分、次の現場に行くのが予定より早くなりましたので、現場の人間としてはかえって助かりました。
アホみたいに仕事を詰め込まれてましたから。
売り上げが無くなったのは困りますが、それよりも時間に余裕が出来る方がありがたいんです。
現場が1つなくなるだけで、1時間から2時間は早く仕事が終わりますので。ただまあ、それでも就業時間内には終わりませんけどね。
番外編 内緒で
最後に、これは別の班の人に聞いた話ですが、現場に行ってお客さんと作業についての話を始めた時に言われたのが、
「家族にバレないように工事をしてほしい」
というモノだったそうです。
いやいや絶対無理だよ、というのが私と、同じ班員の感想です。
仕事なり学校なりで家にはお客さん以外誰もいないので、黙って作業をすること事態は可能です。
ですが、中も外も工事をしますので、まず外をよく見ればバレます。昨日までなかったものがいきなり増えているわけですから。
さらに中にいたっては、そこまで大きくはありませんが、据え置き型ゲーム機ぐらいのサイズの機械が設置されます。
隠そうにも、下手に動かす事が出来ない代物なんです。箱か何かでカバーをすれば、ぱっと見隠せるかもしれませんが、ここにこんなモノあったっけ、と不審に思われてヒョイと持ち上げられればそれでおしまいです。
あとは請求書なり、支払い関連の物がもし郵送された時に、果たして何も知らない家族ではなくお客さん自身が確認に受け取れるかですね。
と言った具合に、半永久的にバレないようにするのは無理なわけですが、お客さんはそれでも食い下がったようでして、工事中止にはならましたが、だいぶ時間がかかったそうです。
もしもバレていたら、こちらも確実にケンカになっていたことでしょう。嫌になります。
最後までご覧になった皆さん、家に業者を入れて工事をする際には、事前に家族への根回しをする事をお勧めします。
それと、工事日が決まってからではなく、工事をしたいと思った段階での早めの周知がトラブル回避につながります。
業者さんへ迷惑をかけることもなくなりますので、ぜひともよろしくお願いします。