たかやの適当雑記帳

適当がモットーです。

バス事故とフェード現象で昔を思い出す

どうも、たかやです。

静岡県でのバス事故で、フェード現象という言葉を聞きました。

山道などカーブの多い下り坂で、ずっとフットブレーキを踏み続けると、摩擦熱で制動力が落ちるというものです。

私はフェード現象という名前は知りませんでしたが、前職で山道は数えきれない程走っていましたので、こういう事が起きるというのは知ってはいました。

年嵩の先輩方からも、山道を走る時は

フットブレーキばっかりじゃなくて、エンジンブレーキや排気ブレーキを使うように」

と言われましたね。

作業現場が山の中という事が普通にありましたので、山の1つや2つ越えて行くなんてのはざらでした。

私が乗っていた作業車はそれ自体が4トンほどあり、さらに材料や工具などを載せて総重量が増し増しになっていました。

なので、山道を登る時は遅く、勾配が急だと1速で10kmしか出せない事もありました。

下りはギアを落としても落としてもウァンウァンとうるさく、エンジンブレーキや排気ブレーキが掛かっているのに重量のせいで勝手にスピードが出ます。

カーブも緩い物ばかりではないので、ヘアピンカーブなどきつい所はフットブレーキを併用しないと曲がれませんでした。

流石にフットブレーキが効かなくなるという事はありませんでしたが、ヘタレな私としてはブレーキがダメになったらどうしようかと、不安になりながら走ってましたね。

なんせ作業車自体が古く、何十年と経っている上に走行距離も何十万キロと走っています。

車検は一応通っていますが、ちょいちょいオイル漏れを起こしたりと、小さな不備が起きていました。

同僚が乗る別の作業車に至っては、ほぼ毎月のペースで不調がありましたね。

作業車なのに作業が出来なくなり、修理に出しても一時したらまた修理に出すハメに。

新しい作業車を買うかレンタルしてくれるように社長などに言っても何もしてくれず、何故か別の部署の方に新車が行く始末ですよ。

ちなみに、昔1度だけフットブレーキがほとんどまったく効かない作業車に乗る羽目になった事がありました。

普段は別の先輩作業員が乗っているのですが、たまたま私が運転して現場に行く事になったわけです。

走り出してから、赤信号が近づいてきてさあ止まろうとブレーキを踏んでもスーッと進み続けます。

平坦な道で思いっきりベタ踏みしても、スピードがほとんど落ちずになかなか止まらないので焦ったものです。

制限速度が50kmになってましたが、怖くてとてもじゃありませんがそんな速度は出せません。

サイドブレーキエンジンブレーキなどは効きましたが、戦々恐々としながら運転をし、何とか事故を起こす事もなく現場には着きました。

近場で助かりましたね。

先輩作業員にはブレーキの事を伝えましたが、当の本人はフットブレーキがほとんど効かないのを分かった上でずっと乗っていましたので、本当に勘弁してほしいです。

それからしばらくして、またその作業車に乗ったらブレーキが普通に効くようになっていたので良かったのですが、もっと早く治せと言いたかったですね。

車の不調は車検などの検査に通っているからと言って無条件に信頼するのは危険ですし、自分の運転技術を過信するのも危険です。

当時はほぼ毎日のように車に乗っていましたが、自分が今五体満足で元気なのはただ運が良かっただけのような気がしてしまいますね。