たかやの適当雑記帳

適当がモットーです。

先輩のせいで死ぬかもしれない目に遭わされた話

どうも、たかやです。

皆さんは職場でも働いていて命の危険を感じた事はあるでしょうか?

普通にオフィスやお店の中で働いているとそういう危険には遭う事はないかもしれませんが、外の現場仕事だと危険な目にはちょいちょいと遭います。

まったく望んでないんですけどね……。

交通事故と一緒で、たとえ自分がどんなに気を付けていても起きてしまうものです。

という前置きから、今回は前職であわやという目に遭った時の話をしようと思います。

それは、その日最後のお客さんの所で起きました。

作業内容ですが、現場は倉庫みたいな建物が3つほど建っている所でして、その内1つに引いている光回線を隣に移すというものです。

先輩であり班長であるもう1人は前の現場であれこれやっていましたので、とりあえず私が単独作業で光回線のケーブルを新しく張っていました。

今あるケーブルをそのまま使えれば良かったのですが、新しく移す所が今現在使用している所より離れた所にあって線が足りません。

おまけに、お客さんは光回線でネットだけでなく光電話も使用しているので、あまり長い間電話が使えないと困ると言われ、新しく線を張る事になったわけです。

光回線のケーブルを張っている間に他の班の人が応援で手伝いに来てもらったり、班長も来たりで人数も増え、何とか光回線を移設させるのは完了しました。

問題は、そのすぐ後です。

まだ以前の光回線のケーブルだったり、アナログの電話線の撤去が残っていたのですが、それらの古い線が張られている電柱というのが、町中でよく見るコンクリート製の柱ではなく、木で出来た木柱に留められていました。

なお新しい光回線のケーブルは、木柱から少し離れた所に新しい電柱が建っていてそこに引き留めています。

というわけで、班長が倉庫側の方に作業車を停め、私は木柱の方へと作業車を停めました。

そしてさあ作業車の準備をしようと車から降りた瞬間、

バツン!!

という音がしたと思ったら、木の折れる激しい音と共に木柱が地面へと倒れました。

運良く私がいる所には倒れて来ませんでしたが、それでもほんの2〜3メートルというすぐ側での出来事に、私と応援に来ていた他の作業員が驚いて振り返ると、班長が呆然としていましたね。

もちろん木柱を倒した犯人は班長です。

原因は、木柱に張られていた光回線のケーブルを何もかんがえずにそのまま切断したからでした。

実はこの木柱、光回線や電話のケーブル以外に電気の線も乗っていました。

それに木柱が引っ張られていて、反対側にあった光回線のケーブルが余裕なくビンビンに伸びていたんです。

それなのに班長は何もせずにそのままケーブルを切断したわけですよ。

しかも、「今から切るぞ!」という声掛けをする事もなく、です。

おかげで拮抗を保っていた木柱は電気の線に負け、根本からへし折れて倒壊。

私や近くにいた作業員は危うく巻き添えを喰らいかけたというわけです。

いくらヘルメットを被っているとは言え、何百キロもある木柱が頭に当たれば命の保証はありません。

その当時私たちが無事でいられたのは、単に運が良かっただけです。

あの時停める作業車の位置を変えていたらどうなっていたことか。

下手したら死亡事故としてテレビや新聞に載っていたかもしれません。それぐらいの危なさです。

その後がまた大変でしたね。

暗くなって来た中、とりあえず電気の線が垂れ下がっていたり建物に固定していた金具がひん曲がっていたりしたので、作業車を使って電線を持ち上げたり、手持ちの材料や道具で修理したりと大忙しでした。

建物の持ち主や畑の持ち主に連絡したり、電気事業者が治すまでの応急処置として電線を仮止めしたり、木柱を脇に避けたり畑の中に異物が落ちていないかくまなく探し回ったりと、あれやこれやとやる事があって、結局現場が終わったのは21時過ぎてましたね。

しかもそこから会社へ戻ったらその日の仕事の処理やら明日の仕事の準備をしたりで2時間近くは帰れませんでした。

ちなみに事の元凶である班長はと言えば、現場で他の班の班長らから怒られ、会社に帰っても叱られてだいぶ凹んでいました。

ですが、それなら最初から事故を起こさないように気を付けておけよと言いたいです!

ピンと張られたケーブルは、緩めてから切断しないと危険だというのは別会社でも今まで何度も起きた事故なので、これまで散々注意するよう周知されて来ました。

さらにケーブルを撤去する時は、注意喚起の為に声掛けをしてから落とすのが常識です。

そうしないと、ケーブルの真下や柱の近くに人がいた時に切断すると、直撃して怪我をしたり、引っ掛かったりして転倒する恐れがありますから。

なのに、声掛けもせず危険行為を行い、あわやという事故を起こしてしまったのですから救いようがありません。

お前は新人か、と怒鳴りたい気分でした。

もう何十年もこの仕事をやっていて私よりもベテランだというのに。

さらに私がムカツいたのは、危険な目に遭いそうになり、遅くまで働く羽目になった私にその元凶が謝りすらせず、あまつさえ「まだ作業が残っているから先に帰っていいですよ」とイラついていた私が言ったら本当に帰りやがった事ですね。

自分のせいてたくさんの人に迷惑をかけておきながら、私の顔を見て謝らないどころか(他の人に怒られていた時に謝ってはいたみたいですが)、私がやっていた作業を代わる事もなく、手伝うの一言すらなくあっさりといなくなりました。

残った作業の説明をするのが面倒くさかったり、とにかく顔を見たくなかったから言いましたが、こんな事ならやらせておけば良かったですね。

今は笑って話せますが、当時は本当に腹立たしい限りでした。

ちなみにこの班長、他にもいくつかやらかしています。

また気が向いたら書いていこうかと思いますが、流石にこれ以上にやらかした事はなかったと思います。

私や他の班の人やお客さんが迷惑を被った事は何度もありますが、命の危険や怪我の類いは無かったはず、です。


いや、それにしても、あの時の事故を動画で撮っていればテレビの危機一髪的なモノに採用されたかもしれません。