どうも、たかやです。
前回の予告通り、前職の社長のグチを続けて書いていこうと思います。
私が働いていた会社は、昔ながらの中小企業で基本肉体労働がメインな上、おっさんがほとんどな為、タバコを吸う人が多かったんです。
私が入った当時で全社員の3分の2が吸っていました。
それがタバコの値上げや健康への意識向上などにより、徐々に喫煙者が減っていきまして、私が辞める頃になると半分くらいには減っていました。
社長はもちろん吸う人間で、毎日毎日、朝礼の前にプカプカ、仕事中にプカプカ、会社に戻って来てプカプカと、呆れるくらいに吸っていましたね。
あれは今から4年ほど前の事です。
社長に連れられて現場に向かい、作業をしていた時のことです。
道路上に車を止めると社長は作業車の上で、私は下で作業をしていました。
作業開始から10分以上経ったころ、1台の車が作業車の前に止まりました。
それを見た私は、よそのお宅の玄関近くで作業をしていたので、家の人が帰ってきたのかと思ったわけです。
ところが車から降りて来たおじいさんは、それを尋ねた私に首を横に振ると、
「あの上で作業をしているのは誰だ?」
と聞いてきました。
私が『社長です』と答えると、おじいさんが社長を呼ぶように言われたので、下から声を掛けて降りてきてもらいました。
そこから、おじいさんから社長への説教が始まりました。
というのも、社長がタバコを吸いながら作業をしていたからです。
この数年前に作業中の喫煙は禁止という御達しが、親会社から出ていたわけです。
お客さんによっては、体からタバコの臭いがする作業者を家の中に入れたくはないし、庭先にタバコの灰や吸い殻を落とされたくはない。
そういう事をする作業者が多かったんでしょうね、お客さんからの苦情がけっこうな数あった故の喫煙禁止なのでしょう。
それでも社長は車内でもタバコを吸うし、作業中もプカプカと吸っていました。
ちなみに説教を始めたおじいさんなのですが、親会社の元社員でした。
喫煙禁止令が出ていたのを知っていたからこそ、通り掛かりにも関わらず、車を停めて降りて来たのでしょう。
私は叱られている社長を、『自業自得だなぁ』と呆れた目で見ていました。
多少なりとも溜飲が下がる思いでしたね。
だからと言って、社長がタバコを吸わなくなった、なんて事ははありませんが。