どうも、たかやです。
今日はウォーキング中に見つけたコレについてです。
高圧・低圧電線に巻かれているこちらの黄色いカバーですが、これが何の為に付いているのかと言うと電柱の建て替え工事の時に感電・ショートしないようにという事で付けられています。
古くなった電柱を新しくする時は大概すぐ横に2〜3メートルほど穴を掘ってクレーンで吊り上げてから建てるのですが、その際に新柱の頭の方を下手に電線へ接触させたり無理に押したりすると電気がバチンと来て大変な事になります。
まあ建てる新柱の方にも黄色いカバーを巻き付けで2重、さらに下で電柱の動きをロープで調整する人も分厚い防護服を着たりで3重に対策はとってありますが、それでも危険な作業なのに変わりはありません。
『注意一秒、怪我一生』どころかその場で亡くなってもおかしくないわけですよ。
幸い私が働いていた会社では、電柱の建て替え工事をやっていたウン十年の間に感電事故なんて物は一回もありませんでしたが、よその会社ではこんな感電事故がありましたよ〜という注意喚起と情報共有はたまにありましたね。
ちなみにこの防護カバー、工事当日に現場へ行ったら付いてなかったという事が何回かありました。
もちろんそのまま工事を始めるなんて事は出来ませんので、我らが親会社様に報・連・相をして工事延期となります。
この防護カバーは資格を持たない通信建設の社員では取り付けられませんので、致し方ありません。
後日九州電力の方が取り付け作業に入り、それからさらに後日にまた私らが建て替え工事に入るわけです。
ちなみにこの期間は下手をすると何ヶ月も掛かる事があります。
電柱の建て替え工事をするには図面を引いたり工事予定を出したりなんだりでずいぶん前から準備されているのに、何で当日現場に行ったら防護カバーが付いてないので出来ませんなんて事になるのやら。
親会社と九州電力と通信建設の連携や情報共有がちゃんと出来てないからなんでしょうが、もう何十年とやっているはずなのにどうしてそうなる?と言いたいです。
他には台風もしくはただの強風が通り過ぎた後日に現場へ行ったら防護カバーの位置がズレていたり、外れて下に落ちていたりした事もありましたね。
当然私たちには直せないので工事不可となり、次の現場へさっさと移動となります。
この時、近場に同じサイズの電柱を建てる所があれば無駄にならないのですが、時と場合によっては朝わざわざ4トントラックに積んだ電柱を夕方戻すはめになった事もあり、移動時間や燃料や体力が無駄になるので勘弁してほしいです。
とまあこう言う事があったりしたので、電柱に黄色いカバーが付いていると『その内工事があるんだな』となったり『工事の時にあんな事あったな』といろいろ思い出したりして感慨に耽ったり耽らなかったりします。
もうちょいしたら会社を辞めて2年、あっという間でしたね。
特に戻りたいとも思わない、そんな会社ですが。
!