たかやの適当雑記帳

適当がモットーです。

視察なんてモノはまっぴらごめんですよ

どうも、たかやです。

最近はほぼ毎日のようにビッグモーターの不正事件が報道されています。

車を直すはずの作業員が傷を付けたり、新品に替えたと言って中古品を取り付けたり、実際はやってない工程をやったと言って騙したり、挙げ句の果てには店舗前の街路樹なんかを枯らしたり。

いや〜叩けばホコリが出るわ出るわ。

よくぞそこまで出来たものです。

怒るやら呆れるやらで関連のニュースを見ていたら、社長や幹部による環境整備点検と呼ばれる視察の記事で前職の事を思い出しましたね。

と言うのも、当時私が現場で働いている時にもたまにお偉いさんが見に来ていたからです。

この視察が面倒くさいのなんの。

大抵は親会社の人がひとりだけ不定期にフラッと現れるのですが、時には事前通達ありでもっと上の役職の人が連れ立って来たり、各子会社の上役の人たちが集まって見に来たりもします。

お偉いさんが見ている前で普段からきっちりと安全確認をしながら決められた手順を守って仕事をしている事を見せつけないといけないわけです。

例えば何か作業をする時はいちいち指差しながら『〇〇良し!』としっかり声に出して確認をしなければなりません。

見られながら、ほぼ全ての行動をです。

そりゃあ事故を起こすわけにはいきませんからちゃんと確認をしないといけないのは分かりますが、チェックシートを手にしたお偉いさんに側でじっと見られながらの作業は本当にやり辛かったです。

電柱の上やお客さん家の中でずっと作業をしている時に来てくれれば、流石に昇ってきたり中に入って来たりはしないので仕事に集中出来ます。

それでも作業車はじっくりと観察されますけどね。

作業車から降りる時は毎回鍵を掛けているか、
ダッシュボードの上には何もないか、
車内はきちんと整理整頓されているか、
タイヤに輪止めをしているか、
停めた作業車に保安柵をしているか、などなど。

仕事に余裕がある時ならまだ良いのですが、トラブルがあったりシンプルに仕事量が多すぎて手が回らなくなっている時に来られると『さっさと帰れ!』と内心で思ってましたね。

普段なら手を抜いて大丈夫そうな所もきっちりと動いて作業をしなければなりませんから、パトロールに来られると確実に時間を取られます。

おまけにこっちは急いでいるのに話しかけられたりするのも勘弁してほしかったです。

あと視察に来る人によっては、よほど悪くない限り多少の粗は見逃してくれる人もいれば、とにかく何かひとつでも欠点があれば細かくダメ出しする人もいました。

そういう人に当たったら諦めるしかありません。


まあ基本的にちゃんとやる事をやっていれば文句は言われせんが、その『やる事』が長く働いているとどんどん増えていきます。

何年か前にはやらなくて良かった事がいつの間にやら追加で増えていくのですが、その理由としてはやらかすヤツが出てくるからです。

ちゃんと決められた手順を守らない、安全対策を怠る、手抜きをする。

それで全国各地の似たような仕事をしている顔も名前も知らない作業員が事故を起こしたり起こされたりして怪我なり死亡なりして、その対策の為にと私たちのやる事が少しずつ増えていくわけですよ。

死ぬよりはマシだからルールを守りますが、それでもおれもしろこれもしろと言われて本当に面倒くさいです。

流石にビッグモーターほど理不尽な評価を受けた事はありませんが、それでも嫌なものは嫌なので、視察なんてものはもう2度とゴメンです。

誰にも縛られない今の生活を思う存分堪能してやりますよ。


ああ、でもお金には縛られてましたね。